SAMMY’s blog

好きなものこそが人生を彩る!

捨てられないもの

私は物を潔く捨てられるタイプ。

気に入ってた服もヨレヨレになったら

未練なく捨てる。

好きな作家の本も今後もう読まないと思ったら手放す。

でも今暮らしている家で

どうしても捨てられないものがある。

折りたたみの白いテーブル。

大学入学した時から使っていて

その後3度の引越しにもめげずに連れてきた。

この家では使う場所がなくて

クローゼットにしまっている。

 

このテーブルを見るたびに思い出すのは

大学1年の入学式後、私がオリエンテーション等々を受けている間に

両親が家具を揃えてくれていたこと。

最初は要らないものまで増えて部屋が狭くなる

などと言ってたけど

結局6年間、それらの家具を使い続けた。

勉強机や椅子、棚は大学に寄付し

(後の入学生に提供されるという)

いま手元にあるのは折りたたみの机だけ。

 

たとえ私のためであっても

父と母が2人で力を合わせて何かする

ということが、もうこの先ないかもしれない

と思っているから、

思い出の机が手放せない。

2人は私が大学2年の頃から別居している。

 

楽しかったことや嬉しかった家族にまつわる思い出を思い出すたび、

もうこの先それを更新していけないことに悲しくなる。

アラサーになってもこんな子供みたいなことを言う。

家族の歌や映画やドラマにも弱くて

人には理解できないであろう場面で泣く。

 

大切なものの大切さは失って初めて気付く

と、よく言うけど、

その状況になってみないと

その時の気持ちは想像できないってことは分かった。

 

寂しいな、と思ってしまう気持ちを小さくするためにも

愛する人たちと楽しい時間をたくさん共有したいと思ってる。