SAMMY’s blog

好きなものこそが人生を彩る!

漫画「母がはじまった」を読んでみた

twitterでみかけた漫画。

サイトでは出産後7日間までが公開されていて

1つ1つは短いのだけれど

共感と涙なしには読めない代物でした。

 

  ”私はまだ自分のこどもを「かわいい」と思えないでいる (第4話)"

というやつ、私も経験ある。すごく。

でも、なんとなく、人に言ったことなかった。

夫にすら言ったことなかった。

なんならこのブログにすら書けなかった。

ママになりたいと思っていたのに、

かわいいと思えないってそれどうなの?

いつかかわいいと思えるようになるよね?

という希望的観測で乗り切ってきた。

 

出産前に人の赤ちゃんを「かわいい!!!」と思っていたのと同じ感情は

当初、わが子に対して出てこなかった。

出産直後の感情は「よかった!出てきた!一安心!」という感じだった。

その後も小さくて愛しい生き物とは思うけれど、

「かわいい!!!」とはちょっと違う。

ミルクを少しでも多く飲ませなければ

あったくしなければ

呼吸を確認しなければ

鼻水!?大変!病院に行かなくては!

「私が守らなくては、生きさせなければ」という気持ちばかりで

無条件に手放しで「かわいい!」と思うことはなかった。

これは愛情なのか?

それよりも使命感、じゃないかな

 

数か月たってからは、緊張感も緩んできて、

「かわいい」と思うことも多くなってきた。

使命感は相変わらずだけど、

今は日に何度も

かわいいやつめフフフ

と思っている。

 

多分、ひとを「かわいい」と思うにはある程度の客観視が必要だと思う。

たとえば安室奈美恵ボディガードは安室奈美恵のことを「かわいい」と思うのだろうか?

(ボディガードがついてそうなかわいい人、で安室奈美恵が浮かんだけどもう引退してるよね)

きっと「かわいい」よりも、

不自然な行動をしていないかとか、周りに危ないものはないかとか

そういう方向に意識が向くと思う。

私もそういう感じなんだと思う。

 

 

 

漫画の話に戻るけど、第6話におばあちゃんの話が出てくる。

これまたあったかすぎて、泣いた。

わが子5か月の予防接種のときに小児科に連れてった。

同じく予防接種で来ていた3か月の赤ちゃんとママとママのママ(おばあちゃん)。

おばあちゃんは気さくな人で私やわが子に話しかけてくれた。

娘さん家族は都内の少し離れた区に住んでいるのだが、

出産育児で苦労したおばあちゃんの勧めもあって

地元で出産されたそう。

「私は北海道出身で、都内に嫁いで、一人で子育てするのが大変だったから

娘の時は絶対に手助けしようと思って」

とおっしゃっていたのが、グッときちゃって泣きそうになった。

私の母は仕事をしているからそういうことはなかったけど、

夫の母や叔母は私をずいぶん助けてくれた。

もし、私の娘が出産することがあったら、私も助けに行こう。

 

 

育休もあと2か月ほどで終わる予定だけど、

(保育園には入れれば!)

今までの人生の中でもっとも様々な気持ちを感じた1年だったといえる。

特に、子、夫、母親像、子育て方針、子育てを取り巻く環境に対して。

母のつぶやきに共感することが尋常じゃなく増えたし、

ドラマや漫画や小説の中でも母の心情に揺さぶられることが増えた。

それだけ私がアップデートされてるってことだと思う。

毎日を乗りこなすことで精いっぱいだけど、

楽しいこともあるし、なるべく楽しい未来を想像しよう。

出産後がそうだったように、現実はきっと想像を超えて大変なんだと思うけど、

その時々でアップデートしながらやっていこう。